キャットフードの味(魚)

日本では、昔から猫の好きな食べ物と言えば「魚」でした。猫は元来肉食でネズミなどの小動物を食べていましたが、日本では食習慣もあり猫に魚を与えていたので、猫は魚が好きというイメージが出来ているのです。猫にとって重要なのは動物性タンパク質で、本来は肉から摂取するのがベストです。しかし、日本の猫にとっては魚は馴染みのある味なので、魚を原材料にしたキャットフードが多くなっています。

肉よりも魚はタンパク質の量は少ないですが、良質のタンパク質が含まれています。牛肉や豚肉よりも脂質が少ないのでヘルシーな原材料です。さらに、魚には体内で合成できない必須アミノ酸の「タウリン」が多く含まれています。肉食の猫が魚を食べてきた理由は、このタウリンにあると言われています。

タウリンには、肝臓の胆汁酸の分泌や肝細胞の再生を促進させ、細胞膜を安定させる働きがあります。また、胆汁の分泌を促すことでコレステロールを下げます。さらに、動脈硬化や高血圧を予防する効果も認められています。さらに、むくみや視機能の改善、便秘の解消など様々な働きがあります。これらの効果は、愛猫の健康維持にも大切なものです。

魚には脂肪酸が多く含まれ、アレルギー反応を抑える働きをします。動物性タンパク質がメインのキャットフードよりもアレルギー反応が少ないのは、この脂肪酸の働きのよるものです。さらに、青み魚に多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)は血流を良くし、皮膚や被毛を健康に保つ働きがあります。

キャットフードの魚に使われる原材料は様々ですが、注意したいのは「フィッシュミール」や「魚副産物」と記載されているものです。これらは、人が食べない物を粉砕加工したものです。中身がよくわからないので、安全のためには避けた方が良いでしょう。

「フレッシュサーモン」や「ドライサーモン」のような原材料が明確に表示されているののを選ぶようにしましょう。

魚メインのキャットフードで注意したいのは、不飽和脂肪酸です。不飽和脂肪酸を過剰に摂取すると脂肪組織の炎症である黄色脂肪症(イエローファット)になる危険性があります。与えすぎには注意しましょう。

魚は猫の好きな味のひとつです。キャットフードを選ぶ際には原材料をチェックしてより良いものを選ぶようにして下さい。

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